初心者のための小説の書き方講座・設定編~キャラクターから世界観の創造まで~

こんにちは、現役web作家のhaloです。

今回はタイトル通り「小説の書き方講座・設定編」でございます。

一応、前回からの続きとなっていますが、単体で読んでいただいても何ら問題ありません。

というわけで、さっそく書き方講座いきます!

 

 

物語の破綻をふせぐために最初にやっておくこと!

プロットは物語の破綻をふせぐために絶対必要です。

前回は5W1Hとセールスポイント、そして簡単な起承転結(序破急)を書いて終わったと思いますが、

今回はそのプロットの骨格に肉をつけていく作業となります。

具体的にはキャラクターの生い立ち、背景、性格などを記したャラクターシート、その世界を構成する設定の数々などです。

物語は長くなればなるほど、作者でも扱うのが難しくなっていきます。

物語を客観視する読者は、ついつい主観で話を進めてしまう作者より破綻に敏感です。

破綻を教えてくれる親切な読者もいますが、ほとんどは破綻が発覚して「ふーん、駄目だなコレ」と離れていってしまうことの方が多いです。

そんな作者が意外と気付きにくい物語の破綻を見つけてくれるのがプロットなのです。

つまりプロットとは物語を客観視できるツールなのです。

広大で分厚い物語を作ろうと思っている方は、最初に作るプロットを詳細に書き込んでいきましょう。

後からじゃ効果は薄いですよ? 物語を作るときは最初が一番肝心なんです。

 

キャラクターシートの作成しよう

TRPGでよく目にするのが、このキャラクターシート。

簡単に言えば、キャラクターの履歴書です。

キャラクターシートを作成することによって、物語に振り回されようが登場人物たちのキャラがぶれにくくなります。

また忘れてはいけない情報を明記することで、破綻や違和感を防止できます(大きいもので生い立ち、小さいもので一人称)。

書くこと自体はそこまで難しくないです。

それでは実際に作成してみますね。

 

名前:和泉紫(イズミムラサキ)

性別:男

年齢:16

生年月日:5月31日

性格:正義感が強い

外見:中背中肉、黒髪短髪

主人公との関わり:主人公

種族:人間(地球生まれ)

所属:タヌキ大国の勇者

能力(得意技):唯一『伝説の剣』を扱うことができる。瀕死+怒りの際にスターダストスクリューを発動。

:幼い頃両親が交通事故により死亡し、人並み以上の正義感を持つように。しかしそんな思いとは裏腹に、『自分一人の力では何もできない』という無力さに葛藤しながら日々を送っていた。

 

名前エリカ

性別:女

年齢:15

生年月日:2月14日

性格:おしとやか

外見:色白、金髪ロング

主人公との関わり:メインヒロイン

種族:人間(異世界生まれ)

所属:タヌキ大国の王女

能力(得意技):祈り

背景:タヌキ王国のいち王女として、幼い頃から厳しく育てられてきた。与えられたおとぎ話に登場する勇者に強く憧れを持つ。地球からやってきたムラサキに最初は振り回されるようになるも、次第にその真っすぐな正義感に惹かれていくように。

 

ものすごく簡単なプロフィールですが、ひとまずはこれで大丈夫です(このオリキャラたちのストーリーは前回参照のこと)。あとは自分のさじ加減で適宜必要になりそうな情報を加えていってください。

例えば、一人称(俺、僕、私等)、身体的な癖や口癖、他の登場人物を何と呼んでいるか(名前呼び? 苗字呼び?)、所持しているスキルや道具、通り名や称号、などなど。

世界観によって異なりますので、ご自身に当てはまるものを加えるといいでしょう。

 

問答法を使って設定を網羅しよう

さてお次は、各々の世界の設定を具体的に記していきましょう。

とは言っても「何から書けばいいのかわからない」って方がほとんどだと思います。

まずは当たり前ですが、主人公のいる世界を説明してあげましょう。

現実世界に即した物語ならそこまで綿密に書く必要はないのですが、ファンタジー世界では少しだけ詳しく書いていく必要があります。

そこで普段私がやっている設定の書き方を伝授しましょう。

 

halo式問答法

Q.主人公のいる世界はどんな世界? A.剣と魔法が登場するファンタジー世界

Q剣って? 魔法って? A.人々が世界に蔓延るモンスターに対抗するための手段

Qモンスターって? A.魔素を含んだ凶暴な動物。まれに人の形をした魔人と呼ばれるモンスターもいる

Q魔人って?(魔素で分岐していっても良い) A.人類(タヌキ王国を含む国家)と敵対する最大勢力の人員。頂点は魔王

Q魔王って? A.世界の統一を目論む悪の親玉。倒すには『伝説の剣』が必要

 

問い→答えを永遠に繰り返していくことでいつの間にか設定を網羅できているという、画期的な方法でございます!(たぶん)

「設定ってどこから書けばいいのやら」と悩んでいた私がいつしか思いついていた私オリジナルの方式です(たぶん)。

実際積極的に考えていくわけではないので、かなり楽です。

重要なのは深く掘り下げずに、浅く広く網羅していくことです。

例えば問答を繰り返すうちに、その国の貨幣制度にたどり着いたとします。

現実世界では国が精密な計算のもとに発行し量や価値をコントロールしているわけですが、その道に詳しい方でないと当然難しい話題なわけです。

浅い知識のまま本編でそれを語ろうなら、必ずツッコミポイントが生まれます。

「なら深い知識を身に着けた上で記述しよう」と思うかもしれませんが、実際読者ってそんな細かいこと気にしてないんですよね。

破綻は流石に突っ込まれますが、ある程度設定が大雑把でも読者は見逃してくれます。

だから浅く広く設定は網羅していってください。

ここ重要ですよ。

 

伏線や布石はあらかじめ作りましょう

エンターテインメントというのは必ずどこかに驚きをはらんでいます。

特に小説はそれが顕著で、読者は常に、

信じていた世界が一瞬でひっくり返されるような衝撃を待ち望んでいます。

いわゆる『どんでん返し』というやつです。

これはミステリーやサスペンスだけでなく、ファンタジーでも、恋愛でも登場します。

もし自分の小説が退屈すぎるなと思ったら、世界が反転するような衝撃がないからかもしれません。

面白い小説は必ずどこかに『どんでん返し』が隠れているのです。

さてさて、少しだけ『どんでん返し』の話をしましたが、読者は後付けの設定をひどく嫌います。

プロットの最終仕上げは、世界をひっくり返す伏線や布石を作り、どこに挿入すべきか考えることです。

前回私が作った物語の起承転結を少しだけ見てみましょう。

 

地球の日本で暮らす少しばかり正義感の強い高校生の主人公は、ある日、同級生が学校の上級生にいじめられているのを目撃する。一心不乱に主人公は立ち向かうも、無力だった主人公はなすすべもなくやり返されてしまう。自分が無力であることをつくづく感じながら主人公は学校からの帰り道、女性の悲鳴を聞く。無力だと知りながらも正義感を曲げられない主人公は裏道を駆け、悲鳴の許へ向うことに。しかし突如目の前が眩しく光り、そうして主人公は異世界へと足を踏み入れてしまった。悲鳴の正体は王都への帰り道モンスターに襲われていた王女で、どこからか湧いた不思議な力で主人公は王女を助けてしまう。

王様から魔王討伐の命を授かり、王都を出る主人公。地球とは全く異なった『異世界』の文化や環境に次第に惹かれていくようになり、また地球では無力だった自分が少しづつ強くなっていくことにも満足感を覚えるようになる。旅の途中で出会った獣人族の長、十字教の僧侶、弓使いのエルフなど、魅力的な仲間と共に、魔王を討伐するのに必要な『伝説の剣』を入手する。しかしその『伝説の剣』には大きな秘密があった。

主人公は竜の谷で入手した『伝説の剣』が使うたびに、記憶を失っていくものだと知るようになる。しかし仲間に心配させまいと固く口を閉ざし、自分が誰なのかさえおぼろげになりながらも、遂に魔王の許にたどり着く。

そうして迎えた最終決戦。主人公は自分の記憶を犠牲に最終奥義を繰り出し、魔王の討伐を果たすのだった。

魔王討伐から数か月が経ち、主人公は魔王のいない異世界で、記憶を失ったまま平穏に暮らすようになる。しかし村で襲われそうな少女を見て、直感的に助け出そうとした主人公は、不意に記憶の断片を思い出すようになり、最終的に今まで自分が何をしていたのか完全に思い出す。記憶を取り戻した主人公は最後に仲間を集め、二度と『伝説の剣』を使う者が出ないように再び竜の谷にそれを封印するように。そうして主人公は仲間たちを背に家族の待つ地球へと帰っていく。

 

ここでいう世界をひっくり返す『どんでん返し』はずばり『伝説の剣』の存在です。

もちろん苦難はあったのでしょうが『伝説の剣』を手にするまで主人公は順風満帆な旅を続けていました。

しかし魔王を討伐する唯一のその剣を手にしてから、少しづつ物語は暗い方へと流れていきます。

ここで世界は大きく変わります(こんな感じの『どんでん返し』でもぜんぜん大丈夫)。

しかし唐突に「『伝説の剣』を手にしたら、記憶をなくしてしまう」と説明されても読者は納得しません。

だからあらかじめこの展開に持ち込むための伏線や布石を考えておきます。

例えば、城の内部で見つけた禁書の記述であったり、魔王軍幹部の「てめえは本当の恐怖をしらねぇ……」といった吐き言葉であったり。

露骨に匂わせないことが伏線を張るコツです。

その辺は執筆編か他の記事でおいおい説明していきたいと思います。

プロットは上手くつくれましたか?

それがあればもう破綻は怖くありません!

それでは次回は執筆編になります。

ではでは、お読みいただきありがとうございました。

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