初心者のための小説の書き方講座・準備編~着想からプロットまで~

こんにちは。はじめましての方ははじめまして、haloと申します。

思えば、高校時代。

私自身の妄想を形にしたいという欲求から小説を書くことをはじめ、今ではそれが大きな趣味、そして仕事の一つになってしまいました。

突然の自分語りから入ってしまったこの記事ですが、今回は私が数年に及ぶ作家活動から学んだ執筆のノウハウ基本などなど、これから小説を書きたいと思っている方々のために、なるべくわかりやすくお伝えできればなと思っています。

 

「小説を書きたいけど、何からしたらいいのかよくわからない」

「文章作法? プロット? 人称? 何それ美味しいの?」

 

そんなあなたのために、私が全力を尽くしてサポートします!

 

 

小説を書く前に

ここでは小説を書き始める前の準備のための準備について語っていきたいと思います。

具体的にはプロットを書く前の準備と言ったところです。自分の書きたい作品の方向性が見えている方は読み飛ばしてもらって構いません!

 

あなたの好きな作品ってなに?

「さあ小説を書こう!」

勢いよく決意してみたものの、実際何を書いたらいいのか。

そんな方も当然いると思います。

ですのでまずは自分がどんな作品を書いてみたいのか決めてみるところから始めましょう。

もちろん自分で何もかも想像するのは難しいです。

だからひとまずは先人の書いた偉大な作品から学ぶことが大事です。

ここであなたの好きな作品をいくつか書き出してみましょう。

なんでも構いません。ライトノベルでも、web小説でも、マンガでも、映画でも、ドラマでも。

好きな作品にはなぜ自分がその作品を好きになったのか必ず理由があります。

次はその理由を考えてみましょう。

 

「あの主人公カッコよかったなぁ」

「あのシーンは面白かった」

「あのエンディングには流石に驚いた」

 

こんなので結構ですから、何か思い浮かびましたか?

単刀直入にそれがあなたの小説の原点です。

その原点を知ることこそが、小説の方向性を決める何よりも大切な一歩なのです。

これから小説を書くためにたくさんのアイデアを練らなければなりません。

その原点を軸に物語のシーン、会話、そしてキャラクター像を決めていきましょう。

 

メモは忘れずに

これは私のあるあるですが、物語のアイデアはふとした瞬間に湧いてきます。

例えば、就寝前のベッドの中だったり、浴室でシャワーを浴びているときだったり。

あるいは通勤や通学の最中の電車の中だったり。

悲しいことに、ふと湧き出たアイデアは忘れてしまうことの方が多いのです。

他の作家さんも口を揃えて言うと思いますが、メモを取る習慣を付けましょう!

メモ帳でも、スマホでも、ボイスレコーダーでも何でもいいので、出てきたアイデアはとにかく逃がさないように!

実際の執筆作業に入るとそんな些細な習慣のおかげで、段違いに作業効率をアップさせることができます。

メモの中身も適当で大丈夫です。

・文章の表現や比喩

・キャラクターのセリフ

・物語の設定

・今後書くシーン

などなど。

暇さえあれば小説のことを考えて、頭に思い浮かんだ映像でも何でもまずはメモに殴り書きするところから始めましょう!

 

プロットを作ろう!

プロットってなに?

小説、漫画、ドラマ、映画。

色んな界隈で度々この言葉を耳にしたことがあるのかもしれません。

まずはプロットが何なのかゆっくり説明していきます。

 

プロットとは?(Wikipediaより引用)


プロット (英語: plot) とは、ストーリーの要約である。プロットはストーリー上の重要な出来事をまとめたものであり、重要な出来事とは、後の展開に大きな影響を与える出来事である。すなわち、プロットは出来事の原因と結果を抜き出したものである。ここでいう原因と結果とは、例えば「犬が歩く。棒にあたる。動物病院に運ばれる。治療を受ける。回復する」といったことである

 

自分の言葉よりわかりやすく説明してくれるので、wikipedia様より引用させてもらいました。

上記の通り、プロットとは物語で重要な役割を持つシーンを抜粋、要約し、因果関係を明確に並べた、小説の設計図です。

大きいものは物語のプロローグからエンディングまで、小さいものでシーンや物語の一話まで。

これを書くと、書かないとでは、物語の整合性や完成度が大きく変わります。

例えば、

・キャラクターのセリフや性格がぶれる

・物語の方向性や設定が安定しなくなる(矛盾が生まれる)

・執筆の途中で何を書いたらいいのか行き詰まる。

などなど。

物語の方針を定めるプロットを書けば、あらかじめこのような問題は回避することができます。

つまりプロットを書くことによって、物語の全体像を簡単に、いつでも把握することができるようになるのです。

web界隈で、また商業作家の中でも、プロットを書かない方が度々いらっしゃいますが、悪いことは言いません。

初心者の方は必ず書くようにしましょう。

余談ですが、私はプロットを書くときが一番楽しいです(笑)

 

①物語の5W1Hを考える

5W1Hとは端的に、

Who(誰が?)

When(いつ?)

Where(どこで?)

What(なにを?)

Why(なぜ?)

How(どのように?)

の頭文字を取ったものです。

それでは具体的にあなたの頭の中で浮かんだ物語の断片をここに当てはめてみましょう。

 

Who(誰が?)→高校二年生の主人公。正義感が強い

When(いつ?)→中世的世界観

Where(どこで?)→剣と魔法の異世界

What(なにを?)→王に命じられ魔王を討伐

Why(なぜ?)→国民を守るため

How(どのように?)→竜の谷に封印された伝説の剣を使用

 

まだまだゆるーい感じでも大丈夫です。

ここでの注意点は、物語の全体を通した5W1Hを意識することです。

シーン(場面)の説明にならないようにしましょう。

この5W1Hは物語の設計図です。

物語の方向性を定めるのに必要となってきますので、雑でもいいのでやってみましょう。

 

②読者を意識する

読者を意識するとは、簡単に、自分がこれから作り上げる作品のどこがセールスポイントになりそうか考えることです。

 

剣と魔法のファンタジーものなら、強大な力を使って次々に悪を倒していく爽快感(俺TUEEEE、主人公最強)。

学園ラブコメものなら、奇想天外な美少女ヒロインたちと部活動をする青春恋愛劇

ミステリーなら、読者を最後にあっと言わせるようなどんでん返し

 

設定に注目して、

 

使用するたびに少しづつ記憶を失っていく伝説の剣

未来からやってきた自分の子供と恋愛

死者と会話ができる探偵

 

などなど自分が思う「他の作品より面白いぞ」というポイントを意識することが大切です。

そしてそのセールスポイントが誰に向けてものなのか明確化することでプロットが作りやすくなります。

「中高生向け」の作品なら、戦闘シーンを多くしたり、ヒロインを増やしたり、あるいは平易な文章を心掛けようとか、人称は一人称だなとか。

読者の存在をはっきり意識することで、よりその層に合致した良作を生むことができます。

また設定や方向性がぶれにくくなります。

ぜひ考えてみましょう。

 

③起承転結(序破急)を考える

起承転結、あるいは序破急(三幕構成)とは、物語を作るときに使う構成法のことを言います。

前者は、

「起」→物語の設定の説明。読者を作品世界に引き込む。

「承」→物語の始まり。物語を盛り上げていく。

「転」→物語の流れを変えて発展させる。クライマックス、見せ場。

「結」→物語の全体を締めくくって結果を示す。

後者は、

「序」→物語の導入。三幕構成では『設定』。

「破」→物語の興隆。三幕構成では『対立』。

「急」→物語の結末。三幕構成では『解決』。

多くはこの2パターンで構成されます。

どちらも似たような構成ですが、それぞれ得意不得意があり、端的に「起承転結」は長編向け、「序破急」は短編向けと言われることが多いです。

もちろん全ての作品をこのような構成に当てはめるのが良いというわけではありません。

ですが昔からある王道的な構成ですので、物語がきっちり締まり直感的にきれいな物語だと満足感を与えることができます。

物語がダラダラと続いてしまう方にはぜひとも意識してほしいです。

それでは実際に作ってみましょう。

 

1.見せ場の転(破)から作る

先ほど考えたセールスポイントを軸に、自分の作り上げる物語の一番の見せ場になりそうな部分から作ります。

おそらくどの作者もここが一番書いてて楽しい(最初に思い浮かぶ)場所だからです。

そうすることで、見せ場『転』に至るまでにどんな『承』であるべきか、あるいはその結末としてどんな『結』がふさわしいのか、自然に埋められるようになってきます。

それでは『転』を具体的に書いてみます。

ここでは『5W1H』とセールスポイントで語った『伝説の剣』を例にしてみます。

 

主人公は竜の谷で入手した『伝説の剣』が使うたびに、記憶を失っていくものだと知るようになる。しかし仲間に心配させまいと固く口を閉ざし、自分が誰なのかさえおぼろげになりながらも、遂に魔王の許にたどり着く。

そうして迎えた最終決戦。主人公は自分の記憶を犠牲に最終奥義を繰り出し、魔王の討伐を果たすのだった。

 

果たしてこれが面白いのかは置いといて、これで『転』が書けました。

 

2.転を導くのに効果的な承、転から物語を締めくくるのに相応しい結を作る

先ほど言ったように『転』から作れば、比較的『承』『結』は書きやすくなります。

それでは実際に作ってみます。

 

王様から魔王討伐の命を授かり、王都を出る主人公。地球とは全く異なった『異世界』の文化や環境に次第に惹かれていくようになり、また地球では無力だった自分が少しづつ強くなっていくことにも満足感を覚えるようになる。旅の途中で出会った獣人族の長、十字教の僧侶、弓使いのエルフなど、魅力的な仲間と共に、魔王を討伐するのに必要な『伝説の剣』を入手する。しかしその『伝説の剣』には大きな秘密があった。

 

どんな『承』であれば『転』に上手くつなげられるのか、工夫して『承』を書いてみました。

『転』が少しばかり悲劇的だったのに対し、『承』では正反対に主人公の幸福感を押し出してみました。

そうすることで『転』と『承』の間にギャップが生まれ、より『転』のシーンが引き立つようになります。

続いて『結』を書きます。

 

魔王討伐から数か月が経ち、主人公は魔王のいない異世界で、記憶を失ったまま平穏に暮らすようになる。しかし村で襲われそうな少女を見て、直感的に助け出そうとした主人公は、不意に記憶の断片を思い出すようになり、最終的に今まで自分が何をしていたのか完全に思い出す。記憶を取り戻した主人公は最後に仲間を集め、二度と『伝説の剣』を使う者が出ないように再び竜の谷にそれを封印するように。そうして主人公は仲間たちを背に家族の待つ地球へと帰っていく。

 

きれいにハッピーエンドで締められました。

私が思うに、読者を惹きつけるのに一番重要なのは『起』、読者に満足感を与えるのに一番重要なのは『結』だと思っています。

執筆の作業に入ったら、『結』は慎重に書きましょう。

物語に登場した伏線は全て回収して謎を残さないようにし、喜劇なら喜劇、悲劇なら悲劇を貫くようにしてください。

 

3.読者を作品世界に引き込む起を作る

読者は小説の『起』の部分を見て、物語が面白いか、このまま読み続けるかどうか判断します。

ですのでなるべく『起』では物語の方向性を示し、これからこういう風に物語が展開していくんだよというヒントを残してあげます。

それでは実際に書いてみます。

 

地球の日本で暮らす少しばかり正義感の強い高校生の主人公は、ある日、同級生が学校の上級生にいじめられているのを目撃する。一心不乱に主人公は立ち向かうも、無力だった主人公はなすすべもなくやり返されてしまう。自分が無力であることをつくづく感じながら主人公は学校からの帰り道、女性の悲鳴を聞く。無力だと知りながらも正義感を曲げられない主人公は裏道を駆け、悲鳴の許へ向うことに。しかし突如目の前が眩しく光り、そうして主人公は異世界へと足を踏み入れてしまった。悲鳴の正体は王都への帰り道モンスターに襲われていた王女で、どこからか湧いた不思議な力で主人公は王女を助けてしまう。

 

少しばかり長くなってしまいましたが、物語の方向性を見せる『起』はこんな感じで大丈夫です。

もっとも人によって作品は違うのでこれといった正解はないのですが、自分がプロットをみたとき「ああ、こんな物語が書きたかったんだな」ということが理解できれば問題ありません。

そもそもプロットは自分のために作るものですからね。

 

お疲れさまでした! 準備編はもう少しだけ続きますが、ここを辛抱すれば執筆作業がだいぶ楽になります。

次回はキャラクターシートや設定の管理などなど、少しでも小説を作るのに役立つ情報を提供できればなと思っております。

ではでは、次回でまた会いましょう!

 

次回はこちら↓

 

Follow me!

スポンサーリンク
おすすめの記事