現役web作家が分析する嫌われない主人公を書く3つの法則!人気のある主人公を書こう!

web小説は玉石混交で、読後ハンカチ必須の良作もあれば、ページを開いていたスマホを壁に投げつけたくなるような駄作もあります。

「ストーリーは良いんだけど、主人公がなぁ」

「この主人公なんかムリ」

「良作」か、「駄作」か、その境界線を引くのに主人公の善し悪しは重要な役目を果たします。

それは決して性格の善し悪しではありません。

聖人君主のような性格を持っていても嫌われている主人公とか全然いますし、逆に物語の中で重大な犯罪を犯していても読者から好かれている主人公もいます。

今回はそんな「嫌われない主人公を書く方法」を現役web作家の私がそれなりに分析して、お伝えしたいと思います!

 

 

鶏が先か卵が先か? 主人公が先かストーリーが先か?

何だか哲学的な問いになってしまいましたが、私が言いたいことは「一つの小説を作るときストーリーを先に作るか、登場人物を先に作るか」ということです。

なんでこんな問いをしているかと言うと、私の思う嫌われている主人公は、その誤った順序によって生まれているかもしれないからです。

話を綺麗にまとめられる実力があれば、あるいは意図的にそうせざるを得ない理由があるのなら私から言えることは何もありませんが、端的に答えから申しますと、

 

先にストーリーから作ってください!

 

これめちゃくちゃ重要です。これから嫌われている主人公を書かないための法則を述べていきますが、その根幹にあるのがこの考えだからです。

それでは一つずつ説明しながら述べていきましょう。

 

①主人公を中心に世界を作らない

まずは上記(先にストーリーを作ってください!)と直接的に絡んでくる法則を説明します。

「主人公を中心に世界を作らない」とは、逆説的に「世界が主人公のために回っている」ということです。

 

「かっこいい(かわいい、つよい)主人公が書きたい!」

 

実は私もそんな思いで小説を書くことにしました、ですので大いに構いません。しかしそういった人物像から先にストーリーを作ってしまうと下記のようなことが起こるかもしれません。

 

  • 後付けや矛盾した設定
  • 強引で唐突な展開
  • 偶然や奇跡の乱発
  • 不自然な心理描写
  • 本来の競技ならルール違反の行為をし、反則を取られない
  • 主人公側に有利に事が運ぶ(主人公補正、主人公マンセー)

 

上の特徴はニコニコ大百科のあるページから引用したものです。そうです。これはいわゆる「ご都合主義」の説明です。

主人公が一番嫌われる原因がここにあるのでは、と私は思っています。

少し主人公以外の立場を考えてみればわかると思いますが、例えば主人公の友人とかですね。

 

主人公は平凡な男なのに、なぜか複数の女性にモテる。しかもそれを『お前があいつらを引き取ってくれよ』とめんどくさそうに語る

 

他には、

 

主人公の頭を良く見せるために、他の登場人物の頭を悪くする、あるいは解説だけをさせる

 

何だかとてつもなくイライラしますよね?

作者は設定や世界観を使って、このような非現実を正当化させます。嫌われる主人公はその正当化の作業中に生まれる綻びから生まれます。

その綻びこそが主人公を中心に世界を作ってしまうということなのです。

もっとわかりやすく言うなら主人公のために設定やシーンを物語にねじ込むということです。

 

ひとまずは理解してくれたと思っていますが、これは簡単に解決できます。一番最初に述べたように、

ストーリーから先に作ればいいだけです(ただこれには注意が必要です。ストーリーやシーンを余りに優先してしまうと、やはり同様にキャラのねじ込みが起こてしまいます)。

その土台の上で、主人公や登場人物を支えてあげましょう。

 

②主人公(登場人物)の行動には全て理由をつけよう

webに転がってる小説に多いのがこれです。お得意の異世界転生の話をしますが、

 

主人公は平凡な学生、神様から貰った最強の能力、性格は良く誰からも慕われる。にもかかわらずただの私情で敵を惨殺してしまう。

 

私はこんなお話を見るたびに「なんて都合が良いんだ」と思ってしまいます。

これも「世界が主人公を中心に回ってしまう」現象の産物なのですが、物語の性質上(フィクションを扱っているので)しょうがないと思います。

ただ行動理念(大きく言えば設定)くらいはしっかり説明してほしいのです。

完成度の高い作品は、つまり主人公が好まれている作品は、そういった物語の裏付けがしっかりされています。だから読者はその世界や登場人物に共感できますし、登場人物の一人として主人公のことが好きになります。

上記のような、平気で人を殺せてしまう主人公が「平凡」だと説明されている世界を読者は共感してくれますかね? そんな違和感が積み重なって、その内主人公が嫌いになってしまうのです。

 

上記の作品そのものは変えず、しっかり理由や設定をつけてみます。

 

主人公は平凡な学生」→暗い過去から自分が他の一般生徒と相いれない人間だと悟りながらも、平穏に魅せられて、自分を「平凡」だと偽っている。

神様から最強の能力を貰う」→実は貰ったのではなく元々主人公が秘めていたもの。暗い過去と密接に絡んでくる。

性格がよく誰からも慕われる」→「大切な人が殺された」暗い過去から、誰からも慕われなければいけないとい強迫観念に苦しんでいる。

にもかかわらず私情で敵を惨殺してしまう」→主人公本来の性格。主人公は異世界で出会った人との交流を通じて、少しづつ過去を受け入れていくように。

 

とまあ無理なく私なりに設定や理由を付け加えてみました。これでもまだ足りないくらいですが、曖昧な世界観では読者は共感してくれません。「なろう」系の小説が一部の人に嫌われているのは、そんな穴がたくさんあるからだと思います。

また主人公だけでなく、他の登場人物の行動にまでしっかりとした理由が必要です。

なぜヒロインが主人公のことを好きになるのか、などなど、

細部の細部までこだわり抜くことが大切です。

 

③主人公に一貫した強い信念を持たせよう

上の行動原理と似たような話なのですが、いわゆる「キャラぶれ」の話です。

 

可愛い女の子は助けるのに、冴えないおっさんは助けない、とか。

クラスの女の子には優しくするのに、教室の隅にいるようなモブキャラは一切気にかけない、とか。

 

何か女の子の話ばっかになってしまいましたが、要はそういうことです。

注意すべきは、性格や口調うんぬんというより、好まれる主人公は固い信念のもと選択し、行動するということです。

 

当然ぶれない人間なんていません。生き方や環境次第で人なんて簡単に変わりますし、「いつもは右の道から帰ってるけど、なんとなく左から行こう」みたいなことも当たり前のようにあります。それは現実世界でもフィクションの世界でも言えることです。

 

ただ読者というのは、ある意味人間らしいそんな曖昧さを嫌います。それが「キャラぶれ」なのです。

正義の味方なら正義を突き通す信念を、クズならクズを突き通す信念を。優柔不断なら優しさを突き通す信念を持たせてあげましょう

 

勿論、主人公にも心境の変化はあります。成長しない主人公は面白くなく、変わろうとしない主人公にはイラつきます。時には意図的に信念を曲げさせることも重要になってきます。

ただ何と言うべきか、少しだけ「キャラぶれ」とは違うんですよね。心境の変化前も変化後も、主人公の言動は全て根幹に成す信念に基づかせていきましょう。

 

難しいことはそんなに言ってないと思いますが、不安な方は主人公の設定を深く掘り下げてみるといいと思います。

 

終わりに

ここで言ったことをあくまで私個人の分析です。

特にストーリーを先に作ってください、という部分は主に私の実体験から生まれたものです。

ですので私のやり方を押し付けるようなことはしませんが、執筆の際に少しばかりは頭の片隅に入れておいてくれると嬉しいです。

ではでは、お読みいただきありがとうございます。皆様の執筆が少しでもたのしくなることを願っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Follow me!

スポンサーリンク
おすすめの記事